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第124回 低金利だからマイホームが買い時というわけではない!?(2012年07月24日)

「低金利の今こそ、マイホームを買おう」という流れが続いていますよね。一見低金利の今買えばお得に買えそうですが、マイホーム購入には他に重視する点があるのです。

<フローとストック>
マイホームは、立派な「資産」。マイホーム購入を考えるときには、「フロー(お金まわり)」と「ストック(資産価値)」の両面で見ることが重要です。 「フロー(お金まわり)」とは、毎月のローンの支払いのこと。フローの面で言えば、「低金利の今こそ、マイホームを買おう」は正しいと言えますね。住宅ローンは金額も大きいため、1%の差でも支払い総額は何百万円と変わってきます。金利が低ければ、毎月の支払い額もかなり減りますよね。
一方で「ストック(資産価値)」とは、その名の通りマイホームの資産価値。マイホームを売却する時に、いくらで売れるかということです。実はストック面で言うと、低金利は必ずしもお得とはいえないのです。

<マイホームの資産価値>
低金利になると、たしかにローンの負担は減ります。しかし同じように考える人は、非常に多い。「安く買いたい」はマイホーム購入を検討する人、全員の希望ですよね。低金利時は自然とマイホームを購入する人が増えるので、不動産価格自体は上昇するのです。つまり、低金利とは言え、住宅価格自体は高くなるんですね。
その後金利が上昇すれば、マイホームの住宅価格は下がります。金利が上昇すれば、マイホームの購入者も減るので、住宅価格を下げないと売れないんですね。低金利時にマイホームを購入した人は、資産価値の面で知らず知らずのうちに損をしているということになります。低金利だからお得とは、必ずしも言い切れないことを覚えておきましょう。

<ではいつがお得?>
住宅ローンには、税制や補助の問題もあるので、いつが一番お得ということは言い切れません。ただし不況の時期に買うと、金利も下がり、収入が減るので買い控えが発生し、住宅を売る人も増えます。金利も低く、住宅価格も上がらないので、みなが買い控えをする不況時は、買い時と言えるでしょう。
住宅価格を考える際には、買うタイミングも重要ですが、買う物件内容も重要。資産価値が落ちにくく、売りやすい物件を選ぶようにしましょう。

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この記事担当のFP

松沢 茉莉子 まつざわ まりこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
証券会社にて、ライフプランの見直し、資産運用のアドバイスを経験。
在職中にAFP、証券外務員一種取得。個人向けにライフプランの見直しのアドバイスを行う。
株式、債券、投資信託、生命保険など、資産運用の提案に強い。


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