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第154回 トラベルローンってどういうもの? (2013年05月29日)

トラベルローンとは、旅行をするお金が足りないときに利用できるローンです。
お金に余裕がない時に、どうしても行きたかった場所へ行く機会が訪れたり、友人の結婚式に呼ばれたりするなど、旅行せざるを得ないことも。そんな時に活用できるトラベルローンについて、特徴や注意事項をまとめました。


<トラベルローンの特徴>
銀行や消費者金融に申し込む場合、安定した収入のある20歳以上65歳未満など、原則契約者の収入や年齢の制限があります。したがって、学生生活最後の卒業旅行などに利用することは難しくなります。学生の場合は、親権者と連帯保証人の同意があれば申し込める、旅行会社が取り扱うトラベルローンなどで検討するのが良いでしょう。しかし社会に出る前に借金を抱えることになるので、利用には十分注意しましょう。


<トラベルローンの金利>
旅行という使途がはっきりしているトラベルローンは、目的を問わないフリーローンよりも、一般的に金利は低い傾向があります。また、返済期間中に金利が変わる変動金利と、返済が終わるまでずっと金利が変わらない固定金利を選べる場合もあるので、申し込み前にきちんと確認することが大切です。


<融資を受ける際に必要な書類>
原則殆どの会社で、通常の必要書類(本人確認資料・収入証明など)に加えて、旅費見積書といった資金使途確認書類の提出が必須です。そのため、これからツアーを探そうという場合や、予算次第で訪問地や滞在期間が変わる場合など、旅行プランが未確定の人は申し込みができない場合があります。


<どのようなところで借りられる?>
銀行や消費者金融の一部、そして信販会社と提携して旅行会社でも取り扱っています。 主なトラベルローンの取扱い会社は以下のとおりです。


取扱い会社 金利 融資限度額 備考
楽天銀行 年11.5% 100万円 固定金利
千葉銀行 固定金利 年6.2%
変動金利 年5.2%
300万円 ・固定金利・変動金利から選べる
・住宅ローン利用者金利割引あり
アプラス 年7.2%〜年14.4% 300万円 固定金利
エイチアイエス
(提携先:
オリエントコーポレーション)
年9.87%〜年12.14%
(学生は優遇あり)
旅行代金の範囲内 ・固定金利
・事務取扱手数料が別途必要

(※)平成25年4月時点


<トラベルローンの注意点>
一般的にトラベルローンは、審査に数日〜1週間時間がかかることが多いです。旅行に申し込み、申込金を支払ったあとに審査に落ちてしまうとキャンセル代がかかってしまうことも。キャンセル代がかからない時期に審査結果が出るよう、ローンの利用を予定している人は、早めに旅行計画をたてるようにしましょう。

また旅行は、余裕資金で計画することが基本。余裕資金がない時に、ローンを利用してまで旅行するのは良くありません。「今を逃すとこの先どうしても行けない」「大切なイベントがある」など旅行の理由や目的がはっきりしている場合のみ、トラベルローンを利用するようにしたいものです。そして申し込む前に、返済プランをしっかり立てることが大切です。


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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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