答えて応えて!FP

第162回 女性専用キャッシング(2013年09月24日)

女性専用キャッシングとは、レディースローン、レディースキャッシングともいい、消費者金融会社や銀行が女性客の集客を目指して、女性でなければ使えないキャッシングを用意しています。ではこの女性専用キャッシングはお得なのかどうか。一般のキャッシングとはどこが違うのかをみていきましょう。


<安心して話ができる>
他人にお金を借りるという行為は危険そうな印象があり、特に女性がお金を借りることはいい印象がないため、女性のキャッシング利用率はこれまで高くありませんでした。そのため女性でも安心して利用できるように、女性専用のレディースキャッシングというものが生まれたのです。
窓口スタッフや電話応対スタッフのほぼ全てが女性で、安心して話をすることができます。さらに女性専用のフリーダイヤルを設けているところもあります。女性はキャッシングには慎重です。「本当に私でも借りられるのか」とか「利息が高そう」とか「手続きが面倒」とか「ちゃんと返せるのか」等様々な悩みがあります。その悩みを質問することによってきちんと理解することができます。いろいろ気安く同性に聞けることは、とてもよいことだと思います。ちょっと聞きたいことがあるけれど、男性の対応は嫌で敬遠していた人には使いやすと言えるでしょう。


<女性専用のサービス>

多くの消費者金融会社が、女性の使いやすさを考えたキャッシング商品を出しています。金利の優遇や融資枠の拡大等です。例えば、ある消費者金融会社は、初めての女性専用キャッシング利用者に次のような特典を与えています。
 @5万円まで180日間無利息
 A200万円まで30日間無利息

借りるときに@かAを選ぶことができ、一般のキャッシングにはないお得な特典です。
ただこの特典は、あくまでも期間限定であることを忘れないことが肝要。無利息だからといってもその期間を過ぎれば普通の金利になってしまいますので、借り過ぎは禁物です。

<女性専用キャッシングの申込みができるのは>
正社員の方はもちろんですが、パート、アルバイト、学生でも満20歳以上で本人に安定した収入があれば申込みは可能です。ただし、収入金額により借りられる金額は異なります。現在総量規制により、他の貸金業者からの借入れを含めた借入額が、原則として年収の3分の1以下に制限されています。例えば、年収100万円であれば、33万円までは借入ができることになります。また、2010年の改正貸金業法により、収入のない専業主婦への融資は原則できなくなりました。ただし、配偶者の同意があれば借入は可能です。

<女性専用キャッシングの注意点>
女性がキャッシングを利用する場合、誰にも知られずにお金を借りたいということが多いようです。女性用キャッシングでは、そういった点に関しても気を使ってくれます。また一般のキャッシングと比べて特典もあります。しかしだからといって、何も調べないで借りることは要注意です。
最近では、女性専用キャッシングを扱う会社は増えてきました。そのため、会社毎の金利のばらつきが出てきて、選ぶ必要が出てきているのです。女性用キャッシングは、一般的なキャッシング商品より有利な金利なものもあれば、そうでないものも存在します。女性専用のキャッシングという言葉の響きに安心せず、下調べをすることはとても重要です。金利を確認し、利息の増え方を事前に確認してから女性用キャッシングを利用したいものです。
また、女性専用のキャッシングは、あくまでもキャッシングの種類の1つです。借金であることは明確です。キャッシングから融資を受ける時は、返済不能にならないよう、無理なく返せる金額だけの融資に留めておきましょう。


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この記事担当のFP

菅田 芳恵 すがた よしえ

2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。


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