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第189回 借りる前にお金が貯まるしくみ作り(2015年03月09日)

同じ収入をもらっていてもしっかりお金を貯めている人もいれば、ローンで借金をかかえている人もいます。

生活や趣味などお金の使い道によっても随分違いますが、中には家計簿もつけているのに貯めたいけれど貯まらない方は、ちょっとしたコツで貯められることができます。当たり前のことだけれど、そのしくみを再確認してみましょう。

もらった収入をどのように使うかは人によって千差万別ですが、貯められない方の場合、やりくりした後に「余ったら貯蓄する」傾向があるようです。


バツ (収入)−(支出)= (貯蓄)

特に意識しないで余ったら貯蓄をする方法だと、つい使ってしまってなかなか貯まりません。貯蓄していきたいのであれば、もらった収入から貯蓄できる額を別口座へ振り分けます。(先取り貯蓄とも呼ばれます。)
そして残ったお金でやりくりをすることで、自動的に、計画的に貯蓄されていくのです。


マル (収入)− (貯蓄)= (支出)

頑張って節約生活をするという意識でなく、上記の様に基本的な考えを変えることで貯蓄がしやすくなります。

ストレスなく自動的に貯めるしくみの一つとして、会社に財形貯蓄制度があれば、お給与から天引きしながら貯めることができます。加入するタイミングは決められているため、総務の方などに確認してみましょう。

「一般財形貯蓄」…用途も一部解約も自由だが、税金の優遇もありません。
「財形年金貯蓄」…老後の年金として払い出しの場合、元利合計550万円まで非課税。一部解約はできない。

もし財形制度がないのであれば、銀行の自動積立定期預金を利用することもできます。初回だけ手続きが必要ですが、給与口座から指定日に自動的に振り替えができ、少額でもコツコツ続けることによって、気が付くと貯蓄が貯まっているのです。

では、いくら先取り貯蓄をしたらいいのでしょう?
中には意気込んで積み立てを始めたものの、残ったお金でやりくりができずに、結局貯めた口座から引き出すなんてケースもあります。
そのため、先取り貯蓄はできる金額は?いくらで生活などやりくりができるか?などを事前に確認した上で行う上で始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事担当のFP

水野 圭子 みずの けいこ

ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事。


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