答えて応えて!FP

第021回 自分の信用情報を調べてみたくなったら・・・(2011年07月18日)

個人信用情報、聞いたことありますか?
この言葉知らない方も多いと思われますが、実はクレジットカードを作る際やカードローンを申し込む際などに非常に重要となる情報になります。


個人信用情報とは、簡単に言えば、皆さんが今までにクレジットカードやローンをどれくらい使っていて、返済はいつしているかなどの記録が書かれているものになります。また、返済が滞っている場合などいわゆる金融事故が発生している場合には、この個人信用情報に記載されることになります。


そうした過去の情報(ローンやクレジット情報は5年間、延滞などの情報は発生日から5年間など、信用情報機関によって期間は異なる)を、銀行や消費者金融などはお金を貸す判断材料の一つとして利用しているのです。


実はこの個人信用情報は、本人であれば開示手続きを行うことで入手することができます。日本においては、個人信用情報を取り扱う機関として、3社あります。


○全国銀行個人信用情報センター
金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、農協など)が加盟
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/

○株式会社日本信用情報機構
主に、貸金業、クレジット事業、リース事業等の与信事業を営む企業が加盟
http://www.jicc.co.jp/

○株式会社シー・アイ・シー
主に割賦販売等のクレジット事業を営む企業が加盟
http://www.cic.co.jp/


なお、これら各信用情報機関は、情報交流(CRIN)を実施しており、それぞれが所有している情報を相互利用できるようにしています。


それでは、どのようにして個人信用情報を入手するか、例えば全国銀行個人信用情報センターの場合でお話しします。


全国銀行個人信用情報センターでは、郵送による本人開示(東京が受付)と全国10ヵ所(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡)の本人開示窓口に行って申告する方法のいずれかにより、登録情報を入手します。

なお、窓口での本人開示・本人申告の受け付けは、2011年8月31日(水)をもって終了となるため、その後は郵送のみの受付(東京が受付)となります。


郵送や窓口における必要書類、手数料等の詳細は、全国銀行個人信用情報センターホームページをご覧ください。
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/index.html#contents1


次に具体的に、個人信用情報の開示申告をした場合、どのような情報を得ることができるのか見ていきましょう。


個人信用情報として登録されている情報は、氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先、契約日や契約の種類、返済回数、残高、事故情報などの取引内容、本人申告と照会記録(銀行等の情報機関の会員が個人情報を見た記録)などが書かれています。


借入れが全くない方の場合、登録情報なしと書かれています。
なお、本人申告とは、登録されている本人からの申告に基づき、運転免許証等本人確認資料の紛失または盗難により名義を冒用される可能性がある場合や同姓同名かつ同一生年月日の別人の情報が信用機関に登録されており、本人と間違えられる可能性がある場合にその情報を申告することができるものです。


なお、金融機関等は個人信用情報を調べる際には、基本的に顧客の同意が必要となりますので、勝手に調査されるというわけではありません。


この個人信用情報については、例えば身に覚えのない借入れがある場合や、今までの延滞情報がどうなっているか調べたい場合などに活用できるといえます。借入等で何か気になることがあった場合や、今後ローンを組む際に、ご自身の信用情報がどうなっているか気になる場合には一度調べてみるとよいでしょう。

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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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