答えて応えて!FP

第115回 カードローンと住宅ローン(2012年06月12日)

住宅ローンを組む時、基本的に他に借入れがあると借入れできる金額というのは減ります。

 例)3,000万円の融資枠があるが、200万円の借金(カードローンや車など)がある
   この場合、3,000万円-200万円=2,800万円

 3,000万円の融資枠があっても実際には200万円を引いた2,800万円しか借入れすることはできません。このような時、欲しい家が3,000万円だと手が届きません。つまり欲しい物が手に入らない可能性が大きくなります。

 まずは、カードローンの返済を終わらせることが先です。金融機関はカードローンの借金がある人には、とてもリスクが高いとみなされまず融資しません。また、金融機関にもよりますが、返済を終わらせるだけではなく、カード自体を解約し解約証明書を提出する必要がある場合もありますので、返済⇒解約という順序を踏むのが一番いいですね。

★マイホームを考えるなら他のローンは一切組まないと心得ること★
 結婚したら、出産⇒マイホームという流れがありますね。将来マイホームを持ちたいと思うならば、車は現金で買うべきですし、カードローンもしないと心に決めてほしいです。なぜなら上記のように、他の借金があると金融機関は貸してくれませんし、貸してくれたとしても信用度が低いので融資額が減ったり通常より金利も高くなります。

★金融商品の中で一番金利の低いものは住宅ローン★
 カードローンやキャッシングの金利は最低で3%、最高は12〜18%と高金利になります。100万円未満だと12〜18%の金利が適用されることも多いですね。住宅ローンは変動金利なら0.9%と他のローンと比べるととても安いものです。低金利のこの時代をメリットを享受するためにも借りるのは住宅ローンだけにして、他は現金でというのが一番お得といえます。

★一番重要なことは返済していけるかどうか★
 それととても大切な事は返済していけるかどうかの問題ですね。住宅ローンを抱えた上に車のローンやカードローンといったら、家計は破綻するでしょう。せっかく手に入れたマイホームも手放すことになります。カードローンをきちんと返済できないような人が35年も続く住宅ローンを返済できるとは思えません。マイホームが欲しいと思ったら、どうしたら借入れができるのか?と考えるのではなく、返済していけるだろうか?と考えましょう。
 マイホームは家族の家族団らんの場として、心安らぐ場所である必要があります。その大事なマイホームが借金返済のストレスになってしまわないように、余裕を持って返済していけることが一番大事なことです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


二宮 清子 人気記事

FP記事紹介

他の方法でローンを探す

ページの先頭へ