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第058回 カーローンは比較して検討しよう(2011年12月04日)
今までは自動車ディーラー経由でカーローンを組むのが一般的でした。最近では、銀行や農協など、他の金融機関でも様々なカーローンが用意されています。ここでは自動車ディーラーと、その他金融機関のカーローンのメリット・デメリットを比較してみましょう。
自動車ディーラーのメリット・デメリット
自動車を購入する際に、その場でディーラーのカーローンに申し込みが出来るので、なんと言っても手続きが簡単です。
銀行に比べると、審査も通りやすくなっています。
金利は販売店によって異なり、中には銀行並みの金利で借りることができる店舗もあります。一般的には販売店を仲介してローンを組むので、金利は割高になることが多いようです。ただし車両本体が値引きされたり、オプションサービス、アフターサポートに違いがでる可能性もあります。
その他金融機関のメリット・デメリット
自動車ディーラー以外のカーローンは、銀行、信用金庫、信販会社、損害保険会社、消費者金融などで用意されています。使途は、新車や中古車の購入だけでなく、車検、修理、自動車学校、個人売買、免許取得でもローンを組むことが出来ます。
メリットとしては、自動車ディーラー経由のローンよりは、金利が総じて低いと言うことです。なかには2〜5%から用意されている所もあります。さらに銀行ならば、給与振込や公共料金の引き落としなど、取引内容に応じて金利が優遇される場合があります。他にも2回目以上のローン利用者、ゴールド免許保持者への金利優遇も多くみられます。
自動車だけでなく、今後住宅や教育ローンを組む可能性があるのならば、
同一の金融機関でローンを組む方が良いでしょう。金利や審査で優遇が受けられる可能性があります。
デメリットは、自動車ディーラーで取り扱っているローンではないので、手続きや審査に時間がかかります。
金利比較時の注意点
金利はできるだけ低く申し込みたいもの。ただしローンを組む際には、金利が低いかだけではなく、
「固定金利・変動金利」を確認しましょう。
現在のような低金利時代では、金利も底値並みに下がっているので、ローンを組むのには良い時期です。ローンを組む期間を「3年以内」と考えているのなら、「変動金利」を選びましょう。今から2〜3年で、急激に景気が回復し、金利が上がるというようなことはあまり考えられません。むしろしばらくは金利の低迷が続くと思われます。
一方、「5年以上」でローンをお考えなら、「固定金利」を選びましょう。5年以上先には金利が多少なりとも上昇する可能性は十分考えられます。底値圏の現在の金利で固定しておいた方が良いでしょう。なお、ローンを組む際には、途中の全額繰上返済や一部繰上返済が可能かどうか、確かめておきましょう。
以上のような点を比較すると、ご自身のライフプランに合わせてカーローンを選ぶことが出来ます。
ディーラーのカーローンに頼らず、インターネットであらかじめ金利や借入金額、キャンペーンなどを比較し、
自分にとってより有利なローンを探しましょう。
この記事担当のFP
宮野 茉莉子 みやの まりこ
証券会社にて、ライフプランの見直し、資産運用のアドバイスを経験。
在職中にAFP、証券外務員一種取得。個人向けにライフプランの見直しのアドバイスを行う。
株式、債券、投資信託、生命保険など、資産運用の提案に強い。
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