答えて応えて!FP
第001回 カードローンとは?(2011年07月01日)
カードローンとはそもそも何?
『○○のカードローン♪』といったような表現を、TVのCMや電車の中吊り広告などで見たり聞いたりしたことはありませんか?
最近ではカードローンという言葉を様々なところで聞くようになりました。
しかしながら、カードローンについて詳しくはよくわからないという方も多いことでしょう。
ここではまず、カードローンについて学んでいきましょう。
まず、ローンとは貸付けを意味します。例えば、住宅ローンであれば住宅を購入するために金融機関からお金を借りる(金融機関から見ればお金を貸す)ものになります。教育ローンであれば、大学や高校などの入学金や授業料などの資金に充てるために借りるお金になります。つまり、借り入れる時点で住宅や教育など資金使途が限定されているのが通常のローンになります。
それではカードローンはどのようなもので、どんな時に使用するものなのでしょうか?カードローンとは、カードローンを取り扱う銀行や消費者金融などから発行されたカードを利用して融資を受けることができるものになります。実はカードローンは住宅ローンや教育ローンなどと異なり、使用目的は限定されていません。しかも担保なしで借り入れることができ、融資限度額までであれば、いつでもいくらでも金融機関のATMなどからお金を借りることができるのです。
例えば、急に旅行に行くことになった、パーティーに参加することになった、結婚式に呼ばれたなど、ある程度のまとまったお金が必要となることが給料日前にあったとしましょう。特に仕事に就いたばかりの頃には、預貯金がないことも多く、こうした場合においてはどうしてもお金を借りなければならないといったこともありえるでしょう。かといって、友人や家族から借りるのも抵抗がある・・・そういった方にとってカードローンは心強い存在といえます。
カードローンでは、通常融資の申し込み手続きからお金を借りるまでの時間は、通常の借入目的をもったローンよりも早いことが多く、手続きに関しては無人契約機やインターネットを使用することで簡単に申し込みをすることもできます。そのため、急な出費にも対応できる点がカードローンの強みとも言えます。また、カードローンの返済方法において、1回や2回払いで返済する場合には、利子がつかないといった場合も多いため、うまく活用すれば利子を支払わなくて済むといった点も魅力的といえます。
しかしながら、デメリットがある点も忘れてはなりません。利用限度額まで自由に借り入れができると言いましたが、申込みの状況によっても異なるものの、通常のローンよりは限度額は高くありません。また、金利は通常のローンと比較すると高い場合が多いといえます。
そして当然ながら、借りているお金は返す必要があります。限度額まで自由に使えるメリットがある半面、借金という感覚がなくなり借りすぎてしまうことで返済に支障をきたす恐れもあります。
カードローンは賢く使いこなせばとても有難いローンだといえますが、借りすぎた場合などには借金が膨れ上がるといったことも考えられますので、無理のない計画的な使い方をマスターする必要があるといえるでしょう。
- < 前の記事へ
- 次の記事へ >
この記事担当のFP
伊藤 亮太 いとう りょうた
2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中
伊藤 亮太 人気記事
- 第111回 返済シミュレーションをうまく活用しよう (2012年05月29日)
- 第071回 おまとめローンによるローン返済負担軽減方法 (2012年01月06日)
- 第063回 銀行系おまとめローンの活用法 (2011年12月19日)
- 第059回 銀行ATMでカードローンの申し込み (2011年12月07日)
- 第056回 カードローンを延滞してしまった場合の対処法 (2011年11月29日)