答えて応えて!FP

第002回 いい借金と悪い借金(2011年07月01日)

Q,借金ってなんだか悪い事のように感じますが、家や車を借金して買うのは悪いことではないのでしょうか?

A、借金がないという事はとても素晴しいことですが、すべての借金が悪いとはいえません。内容や金額によっては借金することで豊かさを手に入れることもできます。良い借金と悪い借金があるともいえるでしょう。

★良い借金とは何か?
良い借金とは「投資」という面で考えるとよく分かります。
例えば、子どもの教育費はとても大切な投資といえるでしょう。教育を受けさせたり、色んな経験をさせることにより、秘めた可能性を引き出してあげることができれば素晴しいことです。ご自分のスキルアップなどの自己投資も同じ考えといえるでしょう。支払った以上のモノを生み出す事ができれば、何倍にもなって返ってくる可能性もあります。
また、家や車など高額なモノに関しては返済計画をしっかり立てれば少しの頭金で大きな資産を手に入れる事ができます。そしてそれが自分や家族の幸せな生活を送る為のモノになれば、借金をすることで豊かさがてに入るといえます。

★悪い借金とは何か?
悪い借金とは「浪費」による借金です。  例えば、「見栄はコストなり」という言葉があるように、持ち物などによって自分の評価を高めたいとする時に収入以上のモノを借金で賄おうとしてしまう傾向があります。ブランド物や高級車などで自分を表現しようとすると限りがないものです。  他にも、ストレス発散や気まぐれでのショッピングやギャンブルで借金をしてしまうことは、悪い借金の典型的な例です。ストレス発散でお金を使い借金を背負ってしまうと、後にそれ以上のストレスを抱えることになり、後悔の念と借金だけが残ることになります。

家族の為にマイホームを購入しても、返済に追われ仕事の量が増え家族と一緒に過ごす時間が取れなくなり、逆に不仲になるというケースもよく見かけます。大きな借金を抱えた上に、家族の為のマイホームが不仲の原因になってしまったらとても悲しいですよね。  身の丈以上のモノや見栄での購入はこのように悪い借金となりかねませんので気を付けて頂きたい点です。

おもしろい事に、普段は倹約家で商品の値段にこだわる方でも、家や車などの高額なモノを購入する時は全くモノの価値や返済方法を考えずに借金して購入する方がいらっしゃいます。お金の額は違えど、その商品の価値や返済法を考えるというのは、3,000円でも300万円でも3,000万円でも同じ感覚であるべきです。 
カードローンでも、住宅ローンでも、良い借金or悪い借金にするには本人次第とも言えるでしょう。豊かな人生を送る為の一つの手段として上手く「借金」を利用してほしいです。

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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