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第011回 賢く使う!キャッシングの使い方(2011年07月10日)

ここでは賢いキャッシングの使い方についてお話ししましょう。
とその前に、「カードローンの賢い返済方法」でも書きましたが、キャッシングにおいても重要なことは。
無駄な出費は抑えること、そして借入額と返済額をしっかり把握し、返済は必ずすること、これがまず大原則です。
くれぐれも複数から借り入れることで陥る多重債務者にはならないようにすることを理解したうえで賢いキャッシングの使い方を学んでいきましょう。


まず、キャッシングは原則として翌月一括返済するというお話は「カードローンとキャッシングの違い」にてお話ししました。
しかしながら、翌月まで待たなくとも、返済は可能です。つまり、数日間や数週間借りて返済をすることも可能なのです。


例えば、金利年18%で10万円借り入れたとしましょう。
このとき、30日間借り入れたならば1,479円(10万円×18%×30÷365≒1,479円)になります。
これを10日間借り入れて繰上返済したとしたら利子はいくらになるでしょうか。
計算すると、10万円×18%×10÷365≒493円となります。
土曜日に借りて月曜日に返済する場合などはこの例ですと利子は99円になります。
結局のところ、返済する期間が長くなれば利子は多くなり、短ければ少なくなりますので、余裕ができた方は、返済期限を待つことなく繰上返済することで支払う利子を削減することができるのです。


土日にATMでお金を降ろすと手数料がかかる場合などには、実はキャッシングで借りた方が手数料よりも返済利子の方が安くなる場合もありますし、給料日前にどうしても2〜3日お金を借りたい場合には支払う利子も少額です。こうした場合にはキャッシングを利用することで効率的な生活を過ごすことができるとも言えます。


たかが数百円〜数千円と思われるかもしれませんが、こうした努力が日々積み重なることで節約できる金額も大きくなります。キャッシングを利用する場合には是非こうした方法も身に付けておきましょう。


さらに言えば、こんな利用方法もありえます。例えば、家電製品の特売があったとしましょう。今月ならば現金特価で10万円、クレジットカードによる支払であれば11万円、来月になると特売は終了し12万円になるとします。


クレジットカードで1回払いであれば11万円を支払うことになります。キャッシングではどうでしょうか。仮に上記例と同様に10万円キャッシングするとなると、1ヵ月後に支払う金額は10万1,479円になります。


1ヵ月後に現金で購入する場合

1ヵ月後12万円必要

クレジットカードで購入する場合

1ヵ月後11万円必要

キャッシングをして現金購入、1ヵ月後に返済する場合

1ヵ月後10万1,479円必要


1ヵ月後、特売終了時に現金で購入すると12万円でした。
表からも分かるとおり、1ヵ月後にしっかり返済できると仮定するならば、
キャッシングによる購入がもっとも得をすることになります。この例ですと、1ヵ月後に現金で購入する場合と比較して約1.8万円、クレジットカードで購入する場合と比較して約8千円得になります。
利子を支払った場合であっても得をする。こうしたキャッシングによる賢いショッピングの仕方も覚えておきましょう。


その他、キャッシングカードには様々な特典がついている場合があります。レンタカー割引など意外に普段利用してもお得になるようなサービスが付帯されている場合がありますので、こうしたサービスもうまく活用するとよいでしょう。

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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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