答えて応えて!FP
第015回 あなたの借入可能額、わかりますか?(2011年07月13日)
もしも借入れをしたいと思った時、あなたの借入可能額がどれだけかわかりますか?
もちろん、借入れを申し込む先がどこなのかによって借入可能額は変わってきますが、信用力のある方であれば、
最大年収の3分の1までカードローンやキャッシングにて借入れを行うことができます。
例えば年収300万円の方を想像してみましょう。
この方であれば、最大年収の3分の1、つまり300万円×1/3=100万円を借り入れることが可能となります。
借入可能額を計算する際には、年収×1/3が上限と覚えておきましょう。
それでは、既に借り入れがある場合にはどうなるのでしょうか。
この場合においても、借入可能額(限度)は最大年収の3分の1であることに変わりありません。
したがって、例えば年収300万円の人が既に30万円借入れを行っているとすると、100万円が限度になりますから、
100万円−30万円=70万円が残りの借入可能額となります。
主婦の方の場合どうなるのでしょうか。
私は専業主婦で収入ない。そんな方の場合でも借入れを行う方法はあります。
総量規制の例外として、主婦の方の場合、配偶者の同意を得て借入れを行う場合には、配偶者の収入と合算した収入の3分の1まで借入れが可能となります。つまり、主婦の方で収入がない方であっても、旦那さんの収入をもとに借入れを行うことは可能となっています。
ただし、当たり前ですが、前もって配偶者に話をして了解を得ておくことは重要ですし、配偶者の年収をもとに借入れの審査が行われるため、同意書や配偶者との婚姻関係を示す書類(住民票または戸籍妙本、事実上の婚姻関係の場合には住民票(続柄に夫(未届)、妻(未届)など未届の配偶者である旨の記載があるもの)、一定金額以上の借入れの場合には配偶者の年収を証明する書類が必要となります。
なお、借入れを行う先の審査によっては、年収の3分の1まで借入れできない場合もありますので、あくまで借入可能上限の目安と考えてください。
総量規制が行われた結果、希望額の借入れは難しくなっているともいえます。したがって、前もって貯められるときには貯める習慣を身に付け、借入希望額が年収の3分の1を超えることがないように注意すべきといえます。
それでも年収の3分の1を超えたローンを組みたい場合にはどうすればよいでしょうか。
住宅ローンや自動車ローンなどは総量規制の対象外なため、ローンを組むことができる点は総量規制って結局何?で説明しました。しかしながら、そうしたローンでない場合でどうしても年収の3分の1を超えて借りたい場合もありえるでしょう。
その場合には、総量規制の対象外となる銀行などのローンを組むことも考えてみるとよいでしょう。
借りられるかどうかは審査によりますが、しっかりとした理由がある場合には借入れができる可能性があります。
まずはご自身の年収から借入可能額を見積もってみましょう。
また、いざとなった時に対応できるように、カードローンやキャッシングについて知識を蓄えておきましょう。
そして当然ながら上限額借入れできると思わず、
無理のない返済が立てられるような借入額がいくらぐらいなのか、考えておくべきといえます。
この記事担当のFP
伊藤 亮太 いとう りょうた
2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中
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