答えて応えて!FP

第016回 家計簿をシンプルにつける方法(2011年07月15日)

Q.家計管理の為には、家計簿は必要でしょうか?

A.家計簿はつけていたほうが良いに越した事はありませんが、長続きさせるためにもシンプル簡単につけましょう。


家計簿は家計の収支をまとめたもので、会社なら損益計算書(P/L)にあたるものです。
家計簿をつけることで分かることは、

@今のお金の状態、Aお金の収支傾向、この二つを確認することができます。

 家計を管理するには現状把握が欠かせませんので家計簿は素晴しいツールになります。ただ、長続きさせなければ意味がありません。1年間通してつけてみると、どういった行事にどれだけ必要なのか、あとで見て分かることもあります。長続きさせるためにもシンプル&簡単につけていきましょう。

 支出は3つに区分することができます。
・固定費・・・家賃や保険料、新聞代など毎月の金額が決まってるもの。
・変動費・・・水道光熱費や携帯電話料金など多少変動するもの。
・流動費・・・食費や日用品、レジャー費、交際費など月によって大きく変動するもの。

固定費や変動費は口座引落としやクレジットカード決済にして、
通帳やクレジットカード利用明細で自動的に記録がとれるようにします。

 また、うっかり使いやすい流動費は使途不明金を作らないように予算を決めて行動し、余ったら貯蓄しましょう。

 家計管理に必要なのは、「いつ、どこで、何を、いくらで買った」という細かいものではありません。毎日つける必要はなく、おおまかに「食費に3万円」位で十分です。収支を合わせようと細かくなりすぎると失敗のもとです。

具体例

○月○日  
食費 1,500円
日用品 1,000円
交際費 5,000円
7,500円

 1年間通してつけたら、「決算」を行ってみましょう。
・いくら入ってきたか?
・いくら使ったか?
・いくら貯蓄できたか?
家族で又は夫婦で確認し、きっと、「こんなに使ったの?」とびっくりするはずです。
そして使いすぎたモノは何か?改善すべき点はどこか?話しあいましょう。

 普段は夫婦のどちらか一方が家計を管理しているとしても、定期的に確認し話し合うことは子どもの教育費や住宅購入、老後資金など大きなお金を準備するためにも大事なことです。その為にも家計簿をつけておくことは必須になりますね。

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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