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第177回 必ず読んでおきたい規約項目〜その1〜(2014年07月30日)

カードローンを契約する際、契約者には必ず会員規約や約款が渡されており、契約を結んだからには読んでおかなければならないもの。しかし初めて聞くような難しい言葉が並び、小さい字で非常に見にくい規約や約款を、すみずみまで読む人はほとんどいないのではないでしょうか。書かれている内容は重要なことも多く、知らなくて損してしまうこともあります。ここだけは読んでおきたい項目を挙げたいと思います。

■契約に関する項目
どの会社の規約や約款でも、必ず載っている「契約」についての条項。例えば「契約期間」「契約の成立」「契約の終了」などという項目名を探すと良いでしょう。チェックしたいポイントは以下のとおりです。

・いつ成立するのか
多くはローンを取り扱う会社が申し込みを受けて承認・承諾したときに成立します。

・更新はどのようにされるか
「期間満了日の○○日前までに意思表示がない場合は、○年間自動継続し更新する」などの記載があります。解約したい場合、何日前までに言わなければいけないか知っておきましょう。

・契約期間はいつまでか
契約が成立した日から(会員となった日から)「○年間とする」または「○年後の応答日を含む月の末日まで」などの記載があります。ちなみに「応答日」とは、毎年迎える契約日に対応する月日のことです。
会社によっては、支払状況に応じた信用状況から、利用限度額や利率の変更を条件として更新できる旨や、会社が更新申し込みを拒絶できる旨、また年齢条件などの記載がある場合もあります。いずれにおいても、しっかり読んでおきたい項目です。

・契約が終了するのはどんな時か
「契約の終了」に関する項目は、「成立」「更新」「期間」の条項から離れた場所にあることが多いようです。(同じ箇所に書かれている場合もあります) どんな時に終了するのかきちんと知っておきましょう。

■届け出事項の変更に関する項目
「利用限度額」と言う項目名で独立して記載されている場合は探しやすいですが、「契約」関係の項目内に小さく記載されている場合は、少々見つけづらいかも知れません。

・減額される時はどんな時か
いざという時に、限度額が下げられていて、利用しようと思っていた金額に満たず困ってしまうことのないよう、どんな時に利用限度額が減額されるか確認しておきましょう。

・利用限度額はどの書類に記載されているか
契約した際、どの書類に限度額が記載されているか明記してあります。たとえば「カード送付時の書面」、「契約内容確認書」などといった具合です。

ローンは、「契約行為」であり、決められた約束事は守らなければなりません。どのような約束事があるかが記載されている規約について、内容をきちんと理解しておくことが大切です。

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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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