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第183回 カードローンとフリーローンの違いとは?(2014年10月31日)

カードローンとキャッシングの違いについては、「カードローンとキャッシングの違いとは?」でお話しましたが、カードローンとフリーローンでは何が違うのでしょうか。カードローンやキャッシングも含めてフリーローンと呼んでいる場合も多く、両者の違いは分かりづらいですが、原則は異なるものです。
お金が必要になった時に、カードローンとフリーローンのどちらでローンを組むと一体有利なのか、気になる方も多いかと思います。

カードローンとはクレジットカードやキャッシュカードを使用して、一定の限度額の範囲内でお金を借り入れることをいいます。またフリーローンとは、「多目的ローン」などと呼ばれ、ある程度まとまったお金を借り入れることができる、資金使途が問われないローンとなります。

このようにカードローンとフリーローンの最も大きな違いは、1回の審査で何度でも借り入れができるか否か、ということです。カードローンは審査によって決められた借入額の枠を上限に、原則は審査不要で何度でも借り入れができ、とても自由度が高く利便性が高いローンと言えます。一方フリーローンとは、融資申し込みの都度審査が必要なローンですが、比較的まとまった金額を借りることが可能です。

金利については、金額などにもよりますが、一般のカードローンに比べると、フリーローンの方が若干低めに設定されています。ただしフリーローンの金利は、住宅ローンや自動車ローン、ブライダルローンといった目的別ローンに比べると、資金使途が自由なため高めとなります。

■カードローンとフリーローンの違い

  カードローン フリーローン
審査基準 フリーローンより緩い カードローンより厳しい
手続き 早い/簡便 時間がかかる/少し煩雑
金利 フリーローンより高め カードローンより低め
必要書類 原則、身分証明書・所得証明
(利用限度額による)
本人確認書類・所得証明・資金
使途確認書類(金額がわかるもの)
担保 原則不要 有担保のものと無担保のものがある
資金用途 原則自由(※事業用資金などは不可)

ある程度まとまった金額が必要な時は、金利が低いフリーローンが向いていますが、少額のお金がすぐに必要な時は、簡単な手続きですぐ融資が受けられるカードローンの方が向いているでしょう。しかし、意思が弱く借金を繰り返してしまいそうな人は、次の融資時に再度審査が必要なフリーローンで組んだ方がいいかも知れません。カードローンを一回だけのつもりで組んだとしても、次の融資が簡単に受けられるので、気がついたら融資を繰り返し、雪だるま式に借金が増えてしまう危険性があるからです。

どのローン会社でも、カードローンとフリーローンの区分けが明確でなくなってきています。内容をよく確認して、お金を借りる目的に合った方法で申し込むようにしましょう。

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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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