答えて応えて!FP

第194回 貯められる人の週間

FP相談を受けていく上で、数年前と比べて貧富の差が大きくなっていることを実感します。また貯蓄ができる人とできない人を比較すると、家計簿をつけるなどの違いよりも、お金を貯められる仕組み作りをしているかが大きいのではないかと思います。貯められる人はどんな貯め方をしているのか見てみましょう。


■お金を貯めるしくみ作りとは!?

もらった収入をどのように使うかは人によって千差万別ですが、貯められない方の場合、やりくりした後に「余ったら貯蓄する」傾向があるようです。

×(収入)−(支出)= (貯蓄)

しかし余ったら貯蓄をする方法だと、つい使ってしまってなかなか貯まりません。貯蓄していきたいのであれば、もらった収入から貯蓄できる額を別口座へ振り分けます。 (先取り貯蓄とも呼ばれます。)そして残ったお金でやりくりをすることで、自動的に、計画的に貯蓄されていくのです。

(収入)− (貯蓄)= (支出)

お金を貯めようと思った時、頑張って節約生活をしなくてはと思いがちですが、上記の様に基本的な考えを変えることで貯蓄がしやすくなります。

ストレスなく自動的に貯めるしくみの一つとして、会社に財形貯蓄制度があれば、お給与から天引きしながら貯めることができます。 加入するタイミングは決められているため、総務の方などに確認してみましょう。

☆「一般財形貯蓄」・・・用途も一部解約も自由だが、税金の優遇もありません。
☆「財形年金貯蓄」・・・老後の年金として払い出しの場合、元利合計550万円まで非課税。 一部解約はできない。

もし財形制度がないのであれば、銀行の自動積立定期預金を利用することもできます。初回だけ手続きが必要ですが、給与口座から指定日に自動的に振り替えができ、 少額でもコツコツ続けることによって、気が付くと貯蓄が貯まっているのです。

わかっていても仕組みを作ることを後回しにすることで、お金は溜まりにくくなるのです。お金を貯めたいのであれば、まずは仕組み作りから取り掛かるのが良いかもしれませんね。

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この記事担当のFP

水野 圭子 みずの けいこ

ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事。


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執筆記事 20〜11 10〜01

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