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第098回 高校・大学の教育費の実態について知っておこう(2012年03月29日)

住宅、マイカー同様大金がかかるのが、教育費。特に高校、大学期は多大な資金がかかり、教育ローンを検討される方も多いでしょう。ここで日本政策金融公庫が去年行った、「国の教育ローン」を利用した世帯の教育費負担の実態調査があります。ここから、高校・大学の教育費の実態を見てみましょう。


<高校入学〜大学卒業までの教育費の実態>

1、総支払額

高校入学〜大学卒業までに必要な費用:1042万3千円(子供一人当たり)

(高校3年間で335万2千円プラス、大学に入学した場合707万1千円)

2、詳細

子供一人当たりの入学費用

   高校 51.7万円、高専・専修・各種学校 87.5万円

   短大 70.9万円

   大学 97.5万円(私立理系 103.5万円、私立文系 98.6万円、国公立 84.6万円)

在学費用(子供一人当たりの1年間の在学費用)

   高校 94.5万円、高専・専修・各種学校 148.6万円

   短大 140.8万円

   大学 私立理系 179.5万円、私立文系 148.5万円、国公立 116.2万円

   在学費用の年収に対する割合37.7% 世帯年収の平均572万5千円   

自宅外通学者への仕送り額の年間平均 102万11千円(月額8万51千円)

※出典『教育費負担の実態調査結果(国の教育ローン利用勤務者世帯)(平成23年度)』日本政策金融公庫


<前もって用意をしよう>

初年度にかかる費用は、高校では約150万、大学は私立で約250万(仕送りを除く)になります。その後も、平均年収約570万円の世帯で、在学費用の割合は37.7%。これは子供1人分になりますので、2人、3人となるとさらにかかります。

現在の生活にプラスしてこれだけの金額がかかると、非常に家計の負担となるでしょう。毎月の生活費から、全てを
捻出するのは難しいですよね。前もって貯金をしたり、学資保険を組んでおきましょう。
教育費負担の大きくない中学生までのうちに、どれだけ用意できるかが要となってきます。


不足する場合でも、奨学金や教育ローンなど、実に多くの種類がありますので、あまり心配なさらないで下さいね。
教育費を用意しきれないと思った段階で、早めに調べておくことをお勧めします。中には子供が自分で返済するものも
ありますので、自分の家族にあった教育費のプランを立てましょう。

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この記事担当のFP

宮野 茉莉子 みやの まりこ


証券会社にて、ライフプランの見直し、資産運用のアドバイスを経験。
在職中にAFP、証券外務員一種取得。個人向けにライフプランの見直しのアドバイスを行う。
株式、債券、投資信託、生命保険など、資産運用の提案に強い。


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