答えて応えて!FP

第123回 二度と借金で苦しまない為にやるべき最初のこと(2012年07月18日)

Q.キャッシングやカードローンの支払いが苦しくなってきました。
滞納してブラックリストに載る事は避けたいです。上手な返済の方法を教えてください。

A.まずは固定費削減を図り支出を減らしましょう。

  ちょっとだけ借りようと思ったお金もつい調子の乗って使い過ぎて、返済が厳しくなってきたということはよくあることですね。しかし、そこで「やばい!」と気付けば返済の為に更なる借金をするという事にはならずに済みます。早いうちに生活を見直し計画的に返済していきましょう。

☆きちんと返済する為にできる事☆
@固定費を削減する
  ・住居費・・・家賃が手取り収入の25%を超えていたら身の丈に合っていません。
  ・生命保険料・・・言われるがまま加入してませんか?割安でも十分な商品はたくさんあります。
  ・通信費・・・スマートフォンやiPhoneがあれば自宅でのインターネットは必要ないという方もいるでしょう。他にも携帯電話と固定電話の契約内容を見直します。
  ・車・・・ガソリン代や税金、車検やメンテナンスなどのランニングコストの高い車に乗っていませんか?車にかかるお金は意外と大きな支出です。手離すことも検討しましょう。
  ・新聞や雑誌・・・インターネットがあれば情報は取れます。図書館を利用しましょう。

A生活費を下げる
  ・食費、水道光熱費・・・2〜3割下げれるように日々の生活を工夫しましょう。
  ・交際費・・・借金があるうちは控え目にする必要があります。見栄を張って付き合っても苦しくなるばかりです。
  ・衣類、装飾品・・・今あるものを大事に使うよう心掛けましょう。


 収入−返済=生活費


 上記の公式を守り、お給料をもらったらまずは返済をする。そして残ったお金で生活をするようにしましょう。それでも返済がきつい場合は、真剣に車を売却したり、仕事を増やすなどの手立てを打たなければいけません。

   また、返済方法ですが、返済に余裕ができてきたら分割払いにしましょう(変更できない事もある)更に毎月の返済日だけでなく、余裕があるなと思った時には5,000円でも1万円でも繰上げ返済していきましょう。そうすることで、元金が減り利息も減ります。
 できる限りリボ払いの返済額の減額はやめましょう。リボ払いで毎月の返済額を減らしてもそれだけ利息は増え返済期間が延び、自分を苦しめるだけです。1万、2万の減額をする位なら月に一回飲みに行くのを減らしたほうがましです。

 滞納が続けば信用情報に傷がつきます。結果として住宅ローンが組みにくくなるなど、ちょっとした浪費の為に生きにくくなるのは将来の自分と家族の為にも避けたいことですね。

 上記の事ができるようになり、返済が終わった頃には、生活のレベルを下げたままでも生活ができるようになってるでしょう。そうなれば次は借金ではなく貯金ができるようになります。もう二度お金で困るような生活はしかくて済み、豊かな日々が送れるようになることでしょう。一度位お金で困ることも、長い人生で考えれば良い経験となり人生を変えるきっかけとなります。大事なのは同じ過ちを繰り返さないことですね。

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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