答えて応えて!FP

第141回 いろんなシーンで役に立つローン(2012年11月21日)

Q.ローンの意外な利用の仕方があれば教えてください。

A.高額な商品やサービスを売っているところではローンが利用できる場所が増えています。

ペットローンをご存じですか?最近、我が家の子ども達は犬が飼いたい!猫!うさぎ!インコ!とペットを飼いたい症候群になっています。残念ながら我が家は借家なので飼うことは禁止されているのですが・・・そんな時、ペットショップの折り込みチラシを見ていると、「ローン利用可!」との文字が!そうか・・・ペットもローンを組んで買う時代なのかと少し驚きました。ペットブームでペット達の値段も驚くほど高いですよね。世話をするにもやはり子どもと同じようにお金がかかります。ペット専用保険もある位ですから、病気やケガで相当お金がかかることも予め予測しておく必要があります。ローンを上手に利用するのも一つの手段ですが、継続的にコストのかかるペットの世話のお金までカードやローンを利用することはやめておきましょう!

他にもお葬儀ローンという商品もあります。悲しみもありますが、やはり現実的に葬儀代の問題があります。冠婚葬祭ってやはりお金がかかります。結婚式ならある程度お金を貯めてからと計画が立てれますが、お葬式は突然の事が多く、早急に数百万円のお金を準備するのが難しい方にはローンが使えると助かるでしょう。故人が死亡保険金で備えていたとしても、保険金の支払いには時間を要します。  お葬式は一回きりのことなので上手にローンを利用するのは良いのかなと感じます。上記のペットローンのように継続的にお金がかかるものにローンを使うのはよくありませんが。

葬儀費用一式
1,266,593円
飲食接待費用
454,716円
寺院の費用
514,456円
葬儀費用の合計※
1,998,861円

平成22年10月に日本消費者協会が葬儀費用についての調査発表

2010年にJACCSが葬儀ローンとして商品を出しました。使途不明で使えるカードローンでも対応はできるのでしょうが、金額が大きくなるため消費者としては葬儀ローンという名称がついていると安心するのでしょう。葬儀費用は香典や保険金支払いの後にと交渉できる場合もありますが、寺院費用や心づけなど現金が必要な場面も多々あります。ローンを組む場合は返済がきちんとできるように無理のない費用で葬儀を行うように心がけましょう。

☆JACCS葬儀ローン 実質年利7.2%
◆支払い例

100万円の借入の場合 150万円の借入の場合
初回以降 15,190円×83回(7年) 初回以降 22,785円×83回(7年)
最終回 15,206円 最終回 22,842円
総返済額 1,275,976円 総返済額 1,913,992円



 やはり死ぬ時もある程度お金を残す事が必要だなと感じます。もしもの場合の緊急予備資金として200万円程の現金を常に持っておくことが望ましいです。
<200万円あれば>
 ・災害に遭って収入が途絶えても半年ほどは暮らせます。
 ・定年退職後、返済能力が落ちたとしても現金で車が購入できます。
 ・葬儀費用として使えるので家族の負担が減ります。
どんな事態が起きても生きていける、周りに迷惑をかけないようにすることが自立した大人といえます。

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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