答えて応えて!FP

第169回 カードローンを借りる時にしてはいけないこと (2014年02月04日)

友人の結婚式が続いて生活費が足りない…、
ついついクレジットカードでバーゲン品を買いすぎて支払いが苦しい…など、
カードローンを利用するきっかけは「ちょっと生活費が足りない」ということも多いのではないでしょうか?
住宅ローンやマイカーローンなど、利用目的が決まっている「目的別ローン」の他に、カードローンとして、利用目的が事業用以外で、自由のものもあります。
審査も比較的簡単で、申し込んだその日に融資できるものが多いため、「つなぎ資金」として、急な出費に対応できるので助かる人もいるかもしれません。
ただ簡単でお金を借りられる反面、注意しておくべきことを見てみましょう。

■借入額や返済計画をしっかりとする
目的別ローンに比べるとカードローン金利は高めですので、多額の金額を借りるのには向いていません。
また、返済はできたら借りた分を一括返済するのが好ましいですが、口座引き落としやATM入金で、毎月一定額を返済する方法もあります。
一括返済の方が金利負担も少なく済みますが、難しい場合は、毎月一定額をきちんと返していきましょう。
繰り上げ返済ができるローンもありますので、うまく利用すると良いでしょう。

■借金慣れしないこと
いざという時に便利なカードローンですが、利用する際に絶対にしてはいけないことが1つあります。
それは、生活が苦しくなった時、「また借りてしまう」こと。
カードローンは申し込み時に決めた利用限度額までなら何度でも借りることができるため、返済が終わっていないうちに、「また借りてしまう」人が多いのです。
そうすると、せっかく減っていた借入残高がまた増えてしまいます。
なかなか借入残高が減らないけど、ちゃんと返しているし、限度額までなら大丈夫…とお金を借りている生活に慣れきってしまい、借金をしているという感覚がなくなってしまうのです。
これがきっかけとなって多重債務者となることがあるので要注意です。

カードローンを借りる時に一番怖いのは「慣れ」です。
カードローンは、あくまでも、ピンチをしのぐための非常手段であり、借りたお金はなるべく早く返すことを肝に銘じて利用しましょう。
もし、カードローンを利用することになったら、まずは家計簿をつけて無駄な出費をしていないかどうか、自分の生活を見直すことが必要です。
無事返済が終わったら、収入の範囲内で生活をしつつ、次はローンに頼らなくても済むよう、臨時出費用の貯蓄をするようにしましょう。


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この記事担当のFP

水野 圭子 みずの けいこ

ファイナンシャル・プランナー
CFP(r)(日本FP協会認定)
1級FP技能士
K'sプランニング 代表
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事。


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