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第179回 カードローンとクレジットカードどう違う?(2014年08月27日)

カードローンとクレジットカード、似ているようですがちょっと違いますね。多くの消費者もクレジットカードは持っていてもカードローンは持っていないという方も多いと思います。

■カードローン
カードローンとは申し込みの時に予め決められた限度額内で、CDやATMから専用カードを利用して、現金を借りることを言います。基本的に個人向けの小口融資で、保証人・担保が必要ないので利用がしやすくなっています。
利用限度額は契約時に決められ、その限度額内であれば何度でも利用が可能です。申し込み時に所得証明書を提出しそれなりの所得が確認されれば、数百万円の利用限度額にも設定できます。クレジットカードと違い限度額が非常に大きくなるのも特徴ですね。こういうことから、カードローンは事業用資金として使われる事も多いようです。ショッピングの延長のようなクレジットカードのキャッシングとは用途が違うようです。

■クレジットカード
クレジットの言葉の意味は「信用」ですので、クレジットカードとは、金融会社が契約者を信用して発行するカードということになります。アメリカではクレジットカードが身分証明書代わりにも使えるんですね。
利用法としては、買い物した時などに、クレジットカードを持っていれば、商品代金を現金で支払わなくてもカードで支払うことが出来ます。お店の人が機械にカードを通すとクレジットを発行しているカード会社に情報が行き、クレジットカードの契約内容に問題がなければ、支払い手続きは完了します。支払い方法も一括払い・分割払い・リボルビング払いとありますので、自分の家計状況に合わせて選択できます。
また、カードローンと似ている事がキャッシング機能を備えているということですね。コンビニ等のCDやATMで限度額内の借入をすることができます。


カードローンとクレジットカードの大きな違いは、融資かどうかということになります。クレジットカードは買い物した時のひとつの決済方法として扱われますが、カードローンは借入れしたお金で何かを買うなどします。
カードローンは目的がある場合の借入が多いのに対して、クレジットカードのショッピング枠やキャッシング枠は贅沢品や生活費の足しにということが多いのが特徴ともいえます。
このようにカードローンとクレジットカードは同じ借金でも利用目的が違うことが多いので、使い分けをしていくといいですね。
下記のように、クレジットカードの利用は堅調に伸びているようですが、消費者金融キャッシングは減っているようです。自動契約機が大幅に撤廃されていることが影響されているのでしょう。

■信用供与額 信用供与額 (集計社数 集計社数 311 社)                            (単位:億円、%)

  平成22年 平成23年 前年度比
販売信用 クレジットカードショッピング

428988

458536

6.9

販売信用合計

428988

458536

6.9

消費者金融 クレジットカードキャッシング

27267

20657

▲24.2

カードローン

8202

8646

5.4

消費者金融合計

35469

29303

▲17.4

<参照>社団法人日本クレジット協会

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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