答えて応えて!FP
第181回 カードローンの金利交渉はできるのか?(2014年09月22日)
カードローンの金利は比較的高く設定されています。
借入枠が少なければ少ないほど、金利が法廷内ぎりぎりの18%まで高くなり、借入枠が多くなると、金利が低くなるという仕組みになっています。借入枠の大小は、本人の属性という信用度によるので、借入枠の大きい人は信用があるので、金利の低く設定できるということですね。
最初はこの位なら返せると思っていても、次第に返済がきつくなるということはよくあることで、それだけ金利負担は大きくなってくるのでしょう。もう少し金利が下がるといいのだけれど・・・と誰でも思うことですね。そのような時は、きちんと事情を伝え金利引き下げ交渉をしてみることも一つの手段です。
実は住宅ローンでは金利引き下げ交渉は最近ではすっかり当たり前となっています。他行に借り換えられるよりは、金利引き下げ交渉に応じたほうがましということなんですね。ただ、カードローンは無担保がメリットであり特徴となりますので、金利を引き下げる代わりに、借入枠を増やすことが多いようです。借入枠が増えても、これ以上は借金をしないとい腹を決めた上でないと逆に借金が増えてしまったということになりかねません。
金利引きげ交渉をするうえで、大切なことは誠意を見せる事。この場合の誠意とは、期日までの確実な返済や、内入れといったこまめな繰上げ返済をしておくこと。
冒頭に触れたように、信用度の高い人だからこそ低金利でお金を借りることができます。住宅ローンでさえ、滞納を繰り返す人は、借換えや金利交渉のテーブルにつくことはできないので、カードローンでも同じように信用を作り上げていく必要がありますね。
人が必要以上の買い物をしてしまうのは、様々なマーケティング戦略にのせられ、自分の感情をコントロールできなくなるからですね。時間が経ってみるとなぜあんな無駄な物を買ってしまったんだろうと思うことはありませんか?人はこのように感情で買い物をしてしまい、その返済の為に好きでもない仕事をするはめとなり、時間と労力を使ってしまうのですね。
カードローンを選ぶ時は、自分が何の目的でカードローンを必要とするのかしっかり考えましょう。必要とする額がいくらになるのか試算してみることが大切です。借入枠を大きくすれば金利は低くなりますが、必要以上に大きな借入枠を準備しても必要以上の借金をすることになっては本末転倒です。100万円以内で十分なら、住信SBI銀行ネットローンプレミアムコースを利用すれば金利が10%と比較的低金利でお金を借りることができますね。このように目的と利用額を試算してから、利用するカードローンを選択していきましょう。
■金利比較
最低金利 | 最高金利 | 借入限度額 | |
---|---|---|---|
オリックス銀行カードローン | 3.00% |
17.80% |
最高800万円 |
オリックスVIPローンカード | 3.50% |
14.80% |
最高800万円 |
住信SBIネット銀行ネットローン プレミアムコース |
3.50% |
10.00% |
700万円 |
三井住友銀行カードローン | 4.00% |
14.50% |
800万円 |
この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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