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第025回 キャッシング・カードローンの利息の上限って?(2011年07月24日)

ここでは、キャッシングやカードローンの利息の上限についてお話ししましょう。


貸金業者が金銭の貸付けを行う場合においては、出資法と利息制限法において上限金利が定められています。2010年6月の貸金業法改正前においては、利息制限法においては、融資金額100万円以上の場合年15%、10万円以上100万円未満の場合年18%、10万円未満は年20%と上限金利が定められていました。


また、出資法においては、2000年6月以降年29.2%が上限金利となっていました。ちなみに、1983年までは年109.5%、1986年までは73%、1991年までは54.75%、1999年までは40.004%と過去はとんでもなく高い金利が適用されていました。この出資法と利息制限法における金利の違いにより生じていたのがグレーゾーン金利と言われたものでした。


2010年6月の改正貸金業法施行に伴い、この上限金利が改められ、出資法の上限金利が20%に引き下げられることになりました。過去の変遷をみると、徐々に上限金利は抑えられてきているのが分かります。


それでは結局現在においてはどのような体系になっているかといいますと、出資法の上限金利である20%を超えている場合には出資法違反で刑事罰が科せられることになります。また、利息制限法と出資法の上限金利の間には、融資額によっては差が出てくることになりますが、この間で貸し付けた場合においては、貸金業法の法令違反となり、行政処分の対象となります。


< 図 >


つまり、2010年6月以降は、利息制限法の上限金利が適用されていると思っていただければと思います。


次に、実際に現状の金利について主な各業者間の比較をしてみましょう。


業者名(商品名)

金利

最大借入可能額

アコム

3.0%〜18.0%

800万円

プロミス

4.5%〜17.8%

1〜500万円

アイフル

3.0%〜18.0%

800万円

SMBCモビット

3.0%〜18.0%

800万円

三菱UFJ銀行カードローン

1.8%〜14.6%

500万円

みずほ銀行カードローン

2.0%〜14.0%

800万円


上記をご覧になっていただいてもわかるとおり、当然ながら利息制限法の上限金利以下にて融資が行われているわけですが、業者における金利は結構異なっているのがわかると思います。


銀行系のカードローンの上限金利が低くなっているのがわかりますよね。一方、消費者金融系の上限金利は銀行系に比べて高いのがわかります。


また、最大借入可能額も業者によって異なります。この点は、個人の信用によって借りられる金額が異なってきますので、あくまで目安に見ていただければと思いますが、銀行系のカードローンの方が借入は多くできる可能性があるといえます。


もちろん、各業者の上限金利がどんな方にも適用されるわけではありませんので、カードローンやキャッシングを考える際の検討材料の一つとしてご覧になっていただければと思います。

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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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