答えて応えて!FP
第024回 節約とケチは違う(2011年07月22日)
Q,節約は必要だと思いますが、ケチだと思われるのではないでしょうか?
A,節約とはお金の賢い使い方であって、ケチになることとは違います。
節約生活を始めると1円でも10円でも安く済ませたいと思うようになり、お金のかかる事に非常に敏感になります。
(敏感になるということはとても良い事で、いかに鈍感だったか無駄な物にお金をかけてたか気付かされます)
しかし人付き合いやレジャー・イベントにはどうしてもお金を使います。そういった時は「お金は使ってこそ価値がある」と割り切るようにします。常識の範囲であれば時に贅沢するのも大いに結構です。その代わり普段の生活ではお金や時間の無駄を省く事を心がけるようにしましょう。
お金で買えるモノと、買えないモノの区別をはっきりわけましょう。
☆時間
「時は金なり」とありますが、惣菜や冷凍食品など、手軽で便利な物は、すぐに食べれたりすぐに出来上がったりします。つまり時間も一緒に買ってるという事ですね。便利な物は時間も一緒に買ってるという意識をもちましょう。
他にもスピードのあるモノ。例えば、新幹線や飛行機などが高額なのも時間という貴重なモノを買っているからです。
☆健康
食費も工夫すればたくさん節約方法はありますが、節約のことばかり気に取られると、栄養面ががおろそかになることがあります。今は健康でも10年後20・30年後に影響しかねません。大きな病気をすればそれこそ出費は大!
お金をたくさん使わなくても運動はできますよね。自宅でのストレッチや子どもと散歩に出かけたりなど。またお金はかかりますが、1.2年に一度の健康診断や人間ドッグも面倒臭がらずに受けましょう。その際、自分の健康保険から補助があったりしますので確認してみましょう。
☆人間関係
人間関係や信頼は築くものであり、お金で買えるモノではありません。しかし、「付き合い」にはお金がかかるのも事実ですね。その「付き合い」が自分や家族にとって良いモノか、未来に繋がるものかしっかり見極めましょう。
節約のあまり心や体を蝕んだり、家族が不仲になることのないように、使うべきときは使うのがお金だという事を認識しなければいけませんね。
お金は人生を楽しむための道具
「ステイタス」や「セレブ」なんて言葉をよく耳にします。夫の会社名、子どもの学校、身に付ける物、住む場所に執拗にこだわり、目に見える物でしか価値をはかることのできない「お気の毒な人」にならないようにしましょう。
見栄や虚栄心で結びついた関係は発展的でなく、人にどう思われようとも自分のスタイルで生きる覚悟と責任を持ってる人は、自立という素晴らしい財産を持っているために心豊かで輝いています。お金は人生を楽しむための道具だと考え、人生を気持ちよく生きるために使いましょう。人生を豊かにするために使うお金が「生き金」となります。
この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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