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第079回 カードローンの増額方法(2012年01月25日)

現在利用しているカードローンの利用枠を増やしたい、そんなお思いの方もいらっしゃるかと思います。

基本は無駄に増額しないことがカードローンの利用における鉄則とはいえるものの、
どうしても利用したい場合や何かあった時のために枠を拡大しておきたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。


それでは誰でもカードローンの増額ができるかといえばそういうわけでもありません。
将来的に増額を希望される方は、下記3点を特にチェックしておく必要があります。

  1. 通常はすぐには増額できない

カードローンを利用し始めたばかりにおいて、増額を希望したとしてもまず難しいと思います。
ローン会社も誰でも枠を増額するわけではなく、返済能力、つまり信用度をもとに検討します。
つまり、カードローンを何回か利用した後でないと、借りた人の返済能力を見ることはできませんから、
一般的には半年から1年ぐらい利用して、返済期日までにしっかり返済していることが条件になると思ってください。
逆に、返済に遅れが生じている方の場合、増額は難しくなるといってよいでしょう。


  1. 複数のカードローンを利用していると増額は難しくなる可能性が

 複数のカードローンを利用している場合で、そのうえに増額を申し出るとなると、
やはり信頼度が低くなるといえます。そのため、できれば利用するカードは一本化し、
そのうえで何かあったときの備えとして増額を検討することが望ましいといえます。

  1. 借入額を確認すること

 現在の利用額と年収を今一度確認してみましょう。
総量規制に基づき、消費者金融などの貸金業者からの借り入れの場合、現在では年収の3分の1までしか借り入れはできなくなっています。仮に現状において、その枠まで利用している場合には、当然のことながら消費者金融等からは借り入れは不可能になります。つまり、増額できないということです。


 以上、3点に注意しながら、[1]〜[3]のいずれにも該当しないように心掛けておく必要があります。
また、増額できたからといってむやみやたらに利用することもお金の無駄遣いにつながります。
しかも、増額により利用した金額にも利息はかかります。増額により金利が下がることもありますので、
一概には言えませんが、返済総額が増える可能性が高いともいえますので、計画的な利用を心掛けてください。


 なお、増額に関しては、利用者からの申し出以外に、増額の案内があったり、
自動的に増額されていたりすることもご利用のカードローンによってはあると思います。
こうした場合には、信用度がアップしている表れともいえますが、だからといって限度額いっぱい利用することは
自分の首をしめることにもつながりかねません。返済可能かどうかをシュミレーションする、
どうしてもの場合以外には利用しない、などご自身で利用の仕方を決めたうえでの利用としてくださいね。

 

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この記事担当のFP

伊藤 亮太 いとう りょうた

2007年11月 スキラージャパン株式会社設立。取締役に就任。
東京スクールオブビジネス非常勤講師(ファイナンシャルプランニング)
ファイナンシャルプランナーとして活動中


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