答えて応えて!FP

第172回 消費税増税直前 ! ローンで駆け込むのは危険信号(2014年05月19日)

消費税増税が目の前ですね。平成26年4月からは8%に、平成28年10月からは10%へ段階的に引き上げられる予定です。10%になるかどうかは、まだ決定ではなく、「経済状況などを勘案して判断する予定」とのことです。
昨年から増税前の駆け込みが始まっています。昨年は住宅関連、今年に入ってからは、自動車や家電、家財道具などの高額商品、そして3月頃には日用品の駆け込みも予想されます。
しかし、駆け込みが始まっているとはいえ、周りにつられて、つい「ローンで買っちゃった」ということがないように今回はお伝えしようと思います。

■消費税増税前で駆け込んでいいモノは現金で買えるモノだけと心得る
消費税が5%のうちに買っておこうという判断は現金で買える方、クレジットカード一括払いの方には良い判断とも言えます。しかし、現金を全て使ってしまって生活費を借金しなければいけないといったことが無いよう、家計とのバランスをとることが大切です。
カードローンやキャッシングでお金を工面して駆け込んでも、消費税以上の金利負担が伴いますので、あまり駆け込む意味がありませんね。

■増税前の商戦に巻き込まれないと心得る
「カードローンやキャッシングをしてまで買いたい!」といった衝動にかられた時は、今から買おうとするモノは「消費なのか、投資なのか、浪費なのか?」一度頭をクールダウンさせて考えてみましょう。すでに、増税前の商戦があちこちで始まっています。マーケティング戦略にのせられて無駄な買い物や無駄な借金をしてしまわないように注意が必要です。

消費…払ったお金と価値が同等なもの。毎日の食事や生活するのに最低限必要なもの。
<例>食品・日用品等
投資・・・払ったお金以上の価値を生むもの。必需品ではないけれど、将来何倍にもなって返ってくるもの
<例>教育費、一生物の家財道具、投資商品等
浪費・・・払ったお金より低い価値のもの。ストレス解消のための暴飲暴食やショッピング等
<例>一度しか着ない服、使いこなせないAV機器や家電、当たる確率の低い宝くじやギャンブル、使い切れない食品・日用品

■見栄の為のローンは組まないと心得る
高額なブランド物など、豊かさを象徴するような物は「増税前に…」と思いがちですが、カードローンやクレジットカード、キャッシングで買うことは見栄そのものです。現金か、一括払いで買うことがスマートな大人の買い方です。


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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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