答えて応えて!FP
第174回 地方銀行カードローンは使えるのか?(2014年06月17日)
先日、近所のスーパーレジ横で地方銀行のカードローンの案内パンフレットが置いてありました。
銀行も躍起になって営業してますね。以下のような内容でした。
○○銀行カードローン 使い道自由!来店不要! |
いかがでしょうか?ネット等でカードローンを比較しても、ほとんど地方銀行というのは名前が挙がってきませんが、地方銀行でもしっかりカードローン事業に取り組んでいます。
先日、某地方銀行ではマイカーローン1.9%!と表示されその横に小さな文字で(但し、ミニカードローンをご契約いただく事が条件)とありました。
カードローン事業は1%以下で調達した資金を5%〜15%程度の適用金利で貸し出す訳ですから儲からない筈はありません。昔と違い企業から個人へと銀行も貸出し先をシフトしています。
パンフレットの裏は審査申込書となっており、FAXで申し込むことができるようになっています。まさに「来店不要」なんですね。
こういったパンフレットをよく見てみるとわかるのですが、保障委託先として「プロミス」「アコム」又は信販系の「オリコ」の名前を見つけることができます。銀行で契約するカードローンとはいえ、サラ金系や信販系のカードローンと同じ仕組みであるということです。
プロミスやアコムなどの消費者金融会社はグレーゾーン撤廃や過払い金請求等で経営難に追い込まれましたが、銀行や信用金庫が扱う個人向けローンの回収不能のなったものを変わって弁済し、小口の個人ローンの審査や回収・督促が苦手な銀行に代わり消費者金融会社が代行します。今ではこの保証業務が消費者金融会社の主力事業ともいえます。
ただ、銀行で契約するカードローンは総量規制の対象外というこもあり、やはり審査が少し厳しく、最低金利も少し高く設定されています。借入枠も他とすると低めです。
メリットは年収の3分の1以上は借入れできないという総量規制外の対象外ということぐらいでしょうか?よく利用している銀行とはいえ、必要以上の借金をする必要はありません。
よく考えてから、自分に合った商品や金融機関をを選んでいきましょう。
この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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