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第190回 借金のルール ! 金利の安いところから借りる(2015年04月06日)

どうしても借金をしなければいけない場合、「金利の安いところから借りる」というルールがあります。金利ほど無駄な支出はありませんので、しっかりと比較検討することが大切です。借金にはどんな種類があり、なぜ金利に差が出るのか、まずは知識を身に付けていきましょう。

@身内から借りる
親兄弟から借りることができれば、一番いいでしょう。おそらく金利もつかずに色んな面で融通は利くと思います。しかし、原則は自分でこさえた借金は自分で何とかするのが一人前の大人ですから、ギャンブルや浪費といった借金なら親だからこそ援助しない場合もあるでしょう。多少の文句も我慢しなければいけません。
また借りる側も、親兄弟の生活が苦しくなるほどの借金はしてはいけませんね。親兄弟に余裕がある場合は頭を下げて借りましょう。

A公的融資を受ける
生活福祉資金貸付といった、災害、疾病、出産、その他窮迫する事情によって緊急出費を要し、かつ資金の融資を他から受けることが困難な低所得者世帯に対して行う貸付です。金利も1.5%と低く、条件に合えばこういった融資を受けたほうが金利も低く安心です。他にも、自治体によっていくつかこのような融資があるので探してみましょう。

B銀行から借りる
労働金庫やJA、信用金庫や銀行などは、審査は緩やかではありませんが、金利も比較的低めに設定されています。(必ずしもそうではない場合もあるので確認が必要)高くても15%程度に設定されています。多重債務になっている人は、意外と銀行での借入が無い場合が多く見られます。クレジットカードや信販会社、消費者ローンといった借入れが中心となっていますので、なぜ初めに銀行での借り入れをしなかったのだろうと不思議に思う事が度々あります。

C消費者ローン
最後に消費者ローンです。もちろん金利も18%を覚悟しながら、借入枠と金利をしっかり比較検討していきましょう。比較的審査が緩くなりますが、返済が遅れた場合の取立ても、それなりに厳しい事を覚悟しなければいけません。

返済が厳しくなった時は相談を
延滞を繰り返せば、信用情報に掲載されますので、その後の借入が難しくなります。将来、マイホームを持ちたいと思った時に、このような延滞で家族の夢が遠のくのは本意ではないはずです。もし、返済が厳しくなった時は、必ず借入先に相談をすることが大切です。今は事情があり返済が厳しくとも、生活再建が見込めると金融機関が判断したならば、それなりの対応をしてもらえるはずです。下手に延滞を継続させるのではなく、「払いたいけど払えない」といった姿勢をみせるべきですね。

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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