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第053回 自分に合った、安心できるローンを選ぼう(2011年11月19日)
ローンには、使い道が自由な「カードローン」と、使い道が限定された「証書ローン」があります。
小額の借り入れならカードローン、高額を借りて計画的に返していくなら証書ローンというのが一般的なローンの選び方です。しかし、利用者のタイプによっては、必ずしもこの借り方が正しいわけではありません。
ローンを選ぶ際には、使途目的や金額に合わせて、自分の性格やタイプも考え、
安心して利用できるローンを選ぶようにしましょう。
ここで、「カードローン」と「証書ローン」の違いを比較してみてみましょう。
種類 | カードローン |
証書ローン |
利便性 | いつでもどこでも借りる事ができる |
一度借りるごとに契約書を作成 |
使途 | 何でも良い |
使途明記 |
金額 | 融資限度額の範囲内 |
契約書に記入された金額 |
追加融資 | カードで繰り返し借り入れできる | 追加で借入できない |
返済 | 多くがリボルビング支払い(毎月一定額の返済) | 契約書どおり、毎月一定額の返済 |
カードローン
カードローンは、いつでもどこでも手軽に借り入れができる点が特徴的です。
返済方法も、毎月負担を感じない範囲で返済する「リボルビング方式」を採用する会社が多いので、あまり抵抗なく利用される方が多いでしょう。また、臨時返済といって、お金が用意できた時に多めに返済をすることができます。
ただ、注意しなければいけないのが「追加借り入れ」です。手軽さからカードローンの利用が増え、借入残高が膨らんでも、毎月の返済額は無理がない程度なので、実感があまりないという方が多く見受けられます。気が付けば返済期間が延びていき、いつまでたっても完済できないということもありえます。定期的に借入残高と返済期間を確認し、完済できるように返済スケジュールを自己管理する必要があります。
証書ローン
証書ローンは、まとまった金額を借り入れし、長期間で返済するローンです。
例えば住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、おまとめローンのことを言います。
カードローンと違い、追加借り入れが出来ないので、返済額も返済期間も決まっているのが特徴です。
ローンの種類にもよりますが、カードローンに比べて証書ローンは必要書類が多く、時間も手間もかかります。
利便性はありませんが、手続きに手間がかかり、追加借り入れが出来ない分、使い過ぎを防ぐことが出来ます。
「カードローンの手軽さからつい借り過ぎてしまい自己管理できない」という方は、証書ローンの方が安心して利用できるでしょう。今までのカードローンがたまっている方は、おまとめローンにすることで証書ローンにすることができます。
この記事担当のFP
宮野 茉莉子 みやの まりこ
証券会社にて、ライフプランの見直し、資産運用のアドバイスを経験。
在職中にAFP、証券外務員一種取得。個人向けにライフプランの見直しのアドバイスを行う。
株式、債券、投資信託、生命保険など、資産運用の提案に強い。
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