答えて応えて!FP

第061回 利息の意味と計算方法を教えて!(2011年12月12日)

Q.実質年利18%と書いていても、利息がどの位かかるのかよくわかりません。分かりやすく教えてください。

A.実際にいくら利息がかかるのか知っておくことは大事ですね。簡単な計算なので覚えておきましょう!


利息の意味や計算法を理解して、お金を借りるのはとても大事ですね。住宅ローンなどでは、
金融機関が金利計算をしてしっかりとしたシュミレーションをしてくれるので、
自分がどれだけ利息を払うのか数字ではっきり分かりますが、キャッシングやカードローンでは、
ご自身で計算する必要があります。数万円や数十万円など小額になればなるほど、
いくら利息がかかるのかわからないけど、とりあえず借金だけしてしてしまうという方は
ずいぶん多いのではないでしょうか?賢い消費者になるにはどんなに小額でも知っておく必要があると感じます。

★まず「利息」とは?
利息は「借りた日数」に対する支払いです。あなたが借りたお金には借り入れた日数分の利息がかかります。
また、「利息」は「利子」ともいいますが、どちらとも意味は同じです。
借りたお金には「元金(借りた金額)」だけを返せばいいのではなく、利息をプラスして返さなければいけません。
「借りた分だけ返せばいい」というワケではないんですね。
利息は借りたお金に対する「対価」として、借りた人が貸した人に一定の割合で支払う「金額」のことです。
金利は貸したり借りたりしたお金に対する利息発生の割合のことです。
消費者金融では、金利「1年間に借りた場合に元金(借りた金額)に対してかかる割合(=実質年率)」として表示されます。


★やってみよう!利息の計算!
消費者金融の場合、利息は「日割り」で計算されます。
例えば1ヶ月(30日)お金を借りたとすると、30日分の利息がかかります。

例:10万円(元金)を実質年率18.00%で1ヶ月(30日)借りた場合の利息は、
 10万円×18.00%÷365日×30日=1,479円となり、
 総返済額は10万1,479円となります。


※実質年率は「年利」ともいいます。



消費者金融ではどれくらいの利息がかかるのかわかるように実質年率をを表示されていることが義務づけられています。
また、平成22年6月に完全施行された改正貸金業法では、貸し金業者から借入れする場合の
上限金利が29.2%(出資法の上限金利)から借入れ金額に応じて年利15〜20%に引き下げられました。

契約書に実質年率が表示されていることを確認し、契約書の写しを必ず受け取り保管しておきましょう。

 

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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