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第148回 自力で借金を整理する方法(2013年02月19日)

借金が膨らみ多重債務者となり、破産する人の多くは、借金のために借金を重ねた結果だという人がほとんどです。こうしたことにならないためには、返済が厳しくなった初期の段階で借金の整理をすれば、なんとかなるケースが多くあります。 借金のための借金を重ねていくと、複利方式で借金はあっという間に膨らんでいきます。こうしたことにならないように注意することが肝要です。また、利息分だけ返済していったらよい、というものではありません。利息のみを払い続けていった場合、永久に元本は減りませんし、一種の借金漬けの状態になり、病気などで収入が断たれたり、減少した場合には、返済できなくなり借金地獄に陥ります。
ではどうすればよいのでしょうか。まずは収入を見直して、しっかりした返済計画を早急に立てることです。そうすれば、今の借金をどうすればよいのかが見えています。

■収入と生活費等の支出の見直しをする
借金の返済が終わるまでは支出は最低限とすべきです。当然のことと思われるかもしれませんが、これがなかなか難しいのです。なぜなら、いったん膨らんだ生活費を削ることはなかなかできませんし、家族がいれば家族にも理解してもらわなければなりません。

■支出の中身を検討する
支出の中で、食費など必ずかかるものはあまり削減の余地はありません。しかし、収入が少なく借金があるのに、遊興費が多かったり、高額の生命保険に入っていたりするケースは結構あるものです。借金をしてまでこうしたことを続けるといずれ破綻することになります。

■身内から借りて借金を返済する
身内から借りるのが一番確実な方法です。この場合、借用書は必ず作るようにしましょう。なぜなら、たとえば親が貸してくれる場合、往々にしてまた、借金を繰り返すというケースが多いからです。

■低利の借金に借り換える
漫然と借りやすいからとサラ金などの小口の借金をしている人がいます。こうした場合、低利の借金に借り換えができないか検討してください。本人に信用がなく借金できない場合は、話し合いで親に低利の借金をしてもらい、本人が親に返していくなどの方法も考えられます。この場合はもちろん親宛に借用書を作成して、きちんと返済していきます。そうしないと親にまで迷惑をかけることになります。

■資産があれば資産を処分する
やっと手に入れた住宅などは、絶対に手放したくないものです。しかし、借金が膨らみ破産すれば、売却され借金の支払いに回ることになります。早い段階で処分して、その代金から借金を完済するのもよいでしょう。

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この記事担当のFP

菅田 芳恵 すがた よしえ

2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。


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