答えて応えて!FP

第152回 連帯保証人の掟(2013年04月24日)

Q,知人の連帯保証人になりました。もし、知人が借金返済できなくなったらどうなるのでしょうか?
私が支払いうことになるのでしょうか?


A,連帯保証人という制度をご存じでしょうか?連帯保証人になるということは、借金した人と同じ義務を負うということです。借金した本人が返済ができなくなった時には、代わりに返済する義務を負います。

連帯保証人になってはいけない!?
よく「保証人にはなってはいけない!」という事を聞きますね。
しかし、「連帯保証人」という制度と関わる事は意外と身近にあるのが現状です。
連帯保証人が求められるのは以下のような場合が多いです。

・アパートや借家などの契約(家賃の支払いを保証してもらう為)
・ローンを組む場合、ローンを組む本人の属性(信用)が低い時
・保証会社をつけても、まだ信用が足りない時
・未成年が借金をする時
・銀行での融資


アパートに住んだり、車やマイホームなどでローンを組む事は誰でもあることです。
多くの方が一度は連帯保証人のお願いをしたり、されたりということはあるのではないでしょうか。
身内にお願いすることが多く、身内がいない場合や事情がある場合は親しい方にお願いするでしょう。

 

しかし、果たして連帯保証人の義務を理解している方はどの位いるのでしょう。連帯保証人は債務者と同等の責任を負う立場にあります。ですから、債務者(借金を背負っている人)がどのような立場でも債権者(貸主)は連帯保証人に、いきなり返済を求めることができますね。これほど強いのが連帯保証人の特徴です。

しかし実際は、支払いが滞ったり、自己破産などで、連帯保証人に多大な迷惑をかけたり、
逆に連帯保証人にサインをしたとしても収入や貯蓄がなく、連帯保証人自体も自己破産となることもあるのが実情です。

連帯保証人になる場合も、お願いする場合もその責任と義務をしっかり理解し、
お互いに迷惑にならないよう努める必要がありますね。
お願いする場合は「迷惑をかけない努力」が必要ですし、連帯保証人になった場合は、
明日にでも返済を求められる立場になるという事をしっかり認識し責任ある行動をとるようにしていきましょう。

カードローンを作るはほとんど連帯保証人は必要としない場合が多いのが特徴ですが、審査内容によっては連帯保証人が必要な場合もあります。お金の貸し借りにはこういった制度があるという基礎的な知識を持っておく事は、自分や家族を守ることになるので、しっかり覚えておきましょう。

 

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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