答えて応えて!FP

第196回 計画的な借金返済とは?

◆ご利用は計画的にとは?
「ご利用は計画的に!」というフレーズは、クレジットカード、カードローン、消費者金融の定番の文句ですね。この定番になっている計画的な利用とはどんな利用の仕方なのでしょう。初めて借金をする場合、想定外の出費や、無駄使いが過ぎたなどの理由で、お金が足りなくなり、次の給料が出たらすぐに返済しようと考えるのが常です。最初はクレジットカードのキャッシング枠利用から始まり、限度額に達するとカードローンを発行し、日々の不足分を借金で補う日々になってしまうといった流れが多いようです。

◆毎月の返済額は手取り給料の20%までに抑えよう!
毎月の返済額は手取り給料の20%が妥当だと私は感じています。手取り月給が25万円なら20%の5万円までが毎月の返済に充てることのできる金額。それ以上を返済に充ててしまうと更なる借金を抱えることになりかねません。
カードローンの返済方法はリボ払いが主なので、毎月返済の合計額が手取り月給の20%を超えてしまった時は無理な借入れになっていると判断できるでしょう。

◆ローン返済と貯蓄を併用する
借金をする場合、貯金が無い場合がほとんどでしょう。実は毎月返済を滞りなくすることと、毎月貯金をすることは同じ行動と言えます。返済にせよ、貯蓄にせよ、使えるお金が手元を去っていくという意味では同じですね。従って計画的に毎月貯蓄ができない人が、毎月返済ができるわけがないというのも現実と言えるでしょう。貸す側としては、担保もなく貸したお金が戻ってこないリスクがあるので、高い金利をつけるしかありませんね。
こういった事に改めて気付けば、毎月きちんと貯蓄し、借金に頼らない生活ができるように家計を改善させようと思うでしょう。借金返済中は貯蓄は難しいかもしれませんが、日々の生活費の無駄を無くし、貯蓄をするようにしましょう。ローンを返済しながらも、貯蓄がしっかりできれば、ローン返済が終わった時、自分に自信がつき、返済時の高い金利も学びとなります。


<例>給料(手取り)が25万円の場合

借金の返済に充てれる金額は手取り給料の20%まで 5万円
家賃 5万円
携帯やプロバイダ料金 1.5万円
水道高熱費 1.5万円
貯蓄 2万円
食費・交通費・日用品・娯楽費 10万円
合計 25万円

この差額10万円はかなり大きな金額かと思います。


◆捕らぬ狸の皮算用
「捕らぬ狸の皮算用」といったことわざがあります。手に入るかどうかもわからない不確かなものに期待をかけて、ああだこうだと計画をねることのたとえですが、借金の返済計画も不確かなギャンブル等での収入を充てにするようなことは絶対にしてはいけません。毎月の確実な勤労収入から借金を確実に返済していくようにすることが大切です。


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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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