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第195回 低金利でお金を借りる
最近、4.7%とか5%とか低い金利のローンの宣伝が目につきます。確かにお金を借りるのであれば、少しでも金利が低いに越したことはありません。でも、この低金利誰でも利用できるわけではないのです。
■ 低金利の魅力
低金利の魅力は、何と言っても利息が少なくて済むことです。
例えば、
金利 年率15% → 100万円借りると1年後に115万円返すことに
金利 年率5% → 100万円借りると1年後に105万円返すことに
この差額10万円はかなり大きな金額かと思います。
■ 表示に注意
A会社 年率6.3%〜17.8% 1万円〜300万円
B会社 年率4.7%〜18.0% 1万円〜500万円
C会社 年率4.8%〜18.0% 1万円〜500万円
これは、銀行系及び消費者金融系のローン会社の表示の一例です。各社とも金利に幅があることがわかります。この中ではB会社の金利が4.7%でこの金利で借りられれば嬉しいことかと思います。しかし、現実は厳しい。この場合、ポイントは金額なのです。1万円〜500万円まで借りられますが、500万円であれば4.7%、1万円であれば18%の金利が適用されると考えてよいでしょう。会社も商売です。1万円の借金であれば、高い金利でも返してくれると考え、これが500万円で高い金利だと返せなくなる可能性が高いとふみます。 一般的に低金利が適用されるのは、最高額だと思って間違いないでしょう。
■ 信用力が第一
では、無職の人が500万円のローンを申し込むと金利は低金利の4.7%となるかというとそうとは限りません。否、無理でしょう。なぜなら、無職のために返してくれる信用がないからです。収入がないのでリスクが高いとなれば、500万円でも18%の金利が適用されます。そのためにローン申し込みの審査に年収や仕事、勤続年数等の情報が必要になってくるのです。つまり、低金利でお金を借りようと思ったら、年収があり、勤続年数も長く、信用される人物であることが必要。もっとも、そんな人は、お金があるのローンはあまり利用しないと思いますが・・・・。
■ 低金利で借りるためには、自分に信用をつける
このようにいくら低金利と表示がしてあっても、少ない金額や信用がないと無理になります。そこで、まずは自分の信用をつけることが大切です。転職を繰り返さず、1つの会社に長く在籍をすること。長く在籍をすれば自然とお給料はあがります。在籍の長さと年収の高さ―この2つが重要なのです。フリーターの人は、少しでも早く正社員になることでしょう。そのためには、勉強をして資格をとることが一つの近道です。自分に信用をつけることは、社会的にはもちろんですが、自分自身の自信にもつながります。まずは、今の仕事に頑張って下さい。
この記事担当のFP
菅田 芳恵 すがた よしえ
2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。
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