答えて応えて!FP

第030回 ローン延滞にはくれぐれもご注意を!(2011年09月01日)

Q,ローンの支払いが遅れると、ブラックリストに載ると聞きました。
ブラックリストに載るとどうなるのですか?

A,それ以後のローンが組めなくなります。


 ブラックリストという物は実際にあるのでしょうか?金融業界では実はブラックリストとは融資不適格者リストのことをさします。金融業界では信用情報機関を通じて業者同士で事故情報(異動情報、借金の返済における事故)を共有することによって、借金申込者の事故情報の有無を確認をできるようになっています。申込者に借金を延滞したなどの事故情報がある場合、通常の金融機関では資金を貸出しづらくなります。よって、金融業者が自社会員以外のブラックリスト(融資不適格者リスト)を作成しているわけではないわけです。
 とはいえ、「ブラックリスト」って怖いイメージですよね。延滞せずにきちんと支払いをすればどうってことないことですが、やはり人間、ついという事がありますよね。ではどのような時にブラックリスト(融資不適格者リスト)に載ってしまうのでしょう。
 基本的には3ヶ月以上延滞した場合に、その情報はすべての個人信用情報機関(CIC、日本信用情報機構、全国銀行協会の三つがあります)に事故情報として登録されます。住宅ローンの場合は、カードの支払いが1ヶ月でも遅れると審査が通らないことがあります。
 「クレジット」とはもともと「信用」という意味があります。その信用を失くせばカードの利用ができなくなるのは当然の事ですよね。
 金融機関も好き好んでリスクの高い人にお金を貸すことはしません。又、この事故情報が載ってしまうと、5年程は記録が残りカード利用はできません。また夢のマイホームを手に入れるための住宅ローンやマイカーローンも組むことはできなくなります。
 
 基本的に支払いが遅れると、光熱費などでもそうですが、自宅に通知が届きます。そこで支払いを済ませればまだ良いですが、時に引越し等で住所変更をしていない場合、連絡が届かずそのまま延滞が続くことがあります。こういった事故を防ぐためにも引越しをしたら住所変更をキチンとしておきましょう。ローンの返済だけでなく、光熱費や保険料など全てにおいてこのような事故が起きる可能性はありますので、今月は何にいくら使っていくら支払いがあるのか管理をしっかりしましょう。

 もし不安な場合は、ブラックリストに載っているのか調べることもできます。個人信用情報機関(CIC、日本信用情報機構、全国銀行協会の三つがあります)に問い合わせをし、申し込めば確認することができます。又、本人であることが前提になり、本人確認書類や手数料(500円〜1000円程)も必要になるので確認をしましょう。
つい忘れてしまったという人間臭い事もあるかもしれませんが、やっぱり借りたお金はきちん
と期日までに返済する事が需要ですね。

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この記事担当のFP

二宮 清子 にのみや きよこ

日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。


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