答えて応えて!FP
第091回 多重債務に陥っている人のサイン(2012年03月05日)
Q.友人が借金に悩んでいます。助けてあげたいけれど、どうしていいかわかりません。
A、相談に乗り、専門家に相談する事をすすめてあげましょう。
多重債務に陥り苦しんでいる人はいませんか?
あなた自身、又は家族や友人など悩んでいるのに相談する相手がいない、恥ずかしくて相談できないなど、
一人で苦しんでいませんか?苦しみ追い詰められ「死んでしまいたい」そう思い、自殺に至る。
どうかこのような事にはならないでほしい・・・しかし、このように苦しんでいる人は何かしらサインが出ているはずです。
周囲の人はどうかそのサインに気付いてあげて最悪の事態になる前に救ってあげたいですね。
サイン1:水道光熱費の滞納
水道・ガス・電気は生きていくのに必須のモノ。
これらの滞納が慢性化したら、他にも多額の借金がある事は間違いないですね。自宅に行けばすぐにわかることです。
サイン2:友人に借金をせがむ
恥を覚悟で、友人に借金を頼むという事はもはや金融業者からは借りれなくなった証拠。
返済を迫られてる可能性が大きいです。
サイン3:精神的に病んでる
すでに精神科等で投薬を受けてる可能性もありますが、
顔色が悪い、ウツ病の傾向がある場合、何か悩みがあるものです。
常に返済の事ばかり考えているため落ち着きがない、物事に集中できない姿が見られます。
これらのサインに気付いたら、消費者センターや弁護士に相談に行く事を勧めてあげましょう。
間違っても借金を肩代わりしてあげるという行為はしないでください。
厳しいようですが、お金のトラブルは本人が解決する必要があります。
それを手助けするのは専門家であり、お金を貸すという行為はその場しのぎにしかならないのです。
それでは友人に借金をせがまれたらどのように対応すればいいでしょう?
大切な友人なら手助けしてあげたい!誰しもそう思うでしょう。しかしよく考えてみてください。
あなたがもしお金を貸したら、そのお金はどこに行きますか?すぐに金融業者へ返済に走るはずです。
あなたが貸したお金は、金融業者を豊かにするだけのことです。
借金返済の為の更なる借金、その手伝いをする事になるのです。友人の為を思うなら、自己破産等の債務整理を
行なったあと、無一文から再出発する時に生活費として貸すなり援助してあげてください。
そうすれば真に友人の幸せの為に使われるでしょう。お金は幸せになる為の道具として使ってください。
先述したように、お金のトラブルは本人が解決すべきです。家族や友人が常に手助けをしていたら、
本人は何も学びませんので同じ事を繰り返すだけです。お金を貸す事が優しさではない、そのように感じます。
この記事担当のFP
二宮 清子 にのみや きよこ
日本FP協会会員 ファイナンシャルプランナー(AFP)
家計の見直し・節約・貯蓄の重要さ、更に運用の必要性を伝え、
強い家計にできるようにサポート、また住宅ローンアドバイザーの資格も取得し、
住宅購入をきっかけにお客様のライフプランのアドバイスを行っている。
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