答えて応えて!FP
第044回 リボルビング方式とは(2011年10月21日)
Q,現在、リボルビング方式でショッピングのお金を返していますが、なかなか終わりません。
いつまで返し続けるのか不安です。
A,リボルビング方式での返済は、いくら使っても毎回一定額しか返済しないので、なかなか残高が減りません。
不安ならば、一度ショッピングをやめて、残高を確認し、リボルビング方式ではなく、早めに返すことをお勧めします。
テレビで「リボ!リボ!」とぬいぐるみが叫んでいるコマーシャルを見かけますが、「リボ払い」とはどういった
返済方法なのでしょうか。ズバリ、いくら買物をしても毎月決まった金額しか返さなくてもよいといった方法です。
一定の利用限度額を設定して、その範囲内においてあらかじめ設定した金額を分割して支払う方法です。
■ リボルビング方式の仕組み
クレジットカードで、買い物をしたときのお金の支払いは、毎月設定された日に銀行の口座から自動的に
引き落とされる仕組みになっています。リボルビング払い(以下リボ払い)は、高額の買い物をしても、
毎月引き落とされる金額を5千円、1万円等一定額で支払います。
■ リボ払いの種類
リボ払いにはいくつかの種類があります。
@クレジットカードの契約の段階で、全ての買い物の支払いをリボ払いにする方法
A買い物をする都度、お店の人に「今回はリボ払いにします」と申し出てリボ払いにする方法
B買い物をした後、預金残高の不足に気づき、後からリボ払いを申し込む方法
■ リボ払いの注意点
リボ払いの利点は、クレジットカードで買い物をしたとき、金額の大小にかかわらず、月々の返済額を
あらかじめ見込めることでしょう。逆に安易にクレジットカードでの買い物が増えやすくなることに注意が必要です。
リボ払いは1回払いに比べて、1ヶ月当たりの引き落とし額は少額で済みますが、一定額を超えた未返済部分は、
借金と同じ扱いとなり、高い利息を支払うことになります。
■ リボ払いの上手な利用法
リボ払いは、返済回数が決まっていないので、残高がある限り返済し続けることになります。
これでは、買い物を続ける限り借金は増え続け、後でびっくりという結果になりかねません。
リボ払いは利用しないに越したことはありませんが、上手に利用すれば、生活のやりくりの強い味方となります。
それは高額の物を買ったときだけお店でリボ払いにするという方法です。
一般的に高額の物を買うときは、クレジットカードであれば「ボーナス一括払い」としますが、不景気の現在、
ボーナスはあてにできません。またパートや派遣社員であればそもそもボーナスなどありません。
そこで、毎月の支払いにリボ払いをプラスして返していくのです。そうすると、どうしても欲しい高額の商品の購入も
可能になります。また、返済金額も分かっているので返済回数の目途もつきます。
ただし、くれぐれも注意をしてほしいのは、リボ払いにするのはあくまでも高額商品だけであり、
何回も続けないということです。
■ リボ払い専用カードはよく考えて契約を
クレジットカードの申込時に、リボ払い専用カードと知らずに契約をし、気づかないまま利用して後で悩んだり、
リボ払いの仕組みをよく知らないまま利用して、支払い残高が減らないといったケースをよく耳にします。
リボ払い専用カードとは、そのカードの利用全てがリボ払いになるカードです。リボ払い専用カードである旨は、カード加入時の説明書や資料等に書かれていますが、見落として契約をし、気づかないまま利用しているケースが後を絶ちません。
この場合は、カード申込者も説明書や注意書を読んでいないので、責任の一端を問われます。
契約をするときはきちんと内容を確認しましょう。
■ 余裕のある時はリボ払いを変更
普通のクレジットカードでリボ払いを選択しても、支払う余裕がある時は、支払金額の増額や一括で支払うことも検討しましょう。カード会社に連絡をすれば変更できます。リボ払いのメリット、デメリットをよく考えて賢く利用することをお勧めします。
この記事担当のFP
菅田 芳恵 すがた よしえ
2005年 グッドライフ設計塾開業。
CFP(日本FP協会上級フィナンシャルプランナー)、
1級FP技能士として、コンサルティングや執筆、講演活動で活躍中。
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